【ドラマ】アンサングシンデレラ【4話】を現役薬剤師がレビュー
画像の引用元:フジテレビ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」公式サイト
皆さんはアンサングシンデレラの4話を見ましたか?
薬剤師が主役のストーリーなので、他の医療ドラマとは切り口が違いますよね( ゚ー゚)( 。_。)ウン♪
本記事では薬剤師の視点でアンサングシンデレラの感想を書きたいと思います。
一部ネタバレを含みますのでご了承ください。
また、薬剤師向けの内容になっています。
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【ドラマ】アンサングシンデレラ【4話】の感想
医師になれなかった薬剤師
今回は井之脇海演じる羽倉がメインとなったストーリーでした。
羽倉龍之介は実家が病院な事も有り医師を目指していましたが、医学部に合格する事が出来ず、薬剤師になりました。
医師は医療の頂点であり、なる為には医学部への入学が大きな関門になります。
学力の問題もありますが、医学部は膨大な学費がかかる事も有るので断念し、薬剤師になるケースもあるようです。
治療のメインである薬の分野で大きく重複する為、医師と薬剤師の線引き問題は薬剤師あるあるでしょう。
アジスロマイシンの小児容量オーバー
アジスロマイシンの疑義紹介で小児に成人用量でそのまま出さなければならない、
と言う場面がありました。
こういった事は日常でもよくありますよね。
用量オーバーは見逃していれば薬剤師として責任は発生しますが、ココでは疑義紹介をかけた時点で、薬剤師としての職務は全うしていると思いますね。
結果的に副作用で耳鳴りが出てしまったという事で問題になりましたが、薬剤師が責任をかぶるというのはおかしいと思います。
最後は処方医に責任を擦り付けられてましたが、あんな事をされたら私だったら切れちゃうかも・・w
主人公も「あなたが確認したんだから謝りにいきな?」的な流れはおかしいよw
「薬剤師は医師の奴隷だ」
と龍之介の父に言われますが、突き詰めればそうなのかもしれません。
それは医療と言うもの自体が医師を支える為に効率化されているからです。
しかし、医師が最も尊重されるのは殆どすべての責任を医師が取るからです。
今回のケースでも医師に毅然と対応してほしかったですね。
(このような医師はほとんどいないと思いますが(笑))
多剤服用による健忘
龍之介の父が多剤服用によって認知症様症状を起こしていたことが判明します。
あらゆる薬を自分で飲んでいた様ですが、健忘のメインとなったのはベンゾジアゼピン系薬剤の多剤併用でしょう。
ストーリーの構成上仕方ないのですが、検査などなしで多剤服用による健忘と断定するのは難しいと思いました。(さらっと検査していたけどw)
最近では多剤併用による診療報酬ペナルティーなども出てきた為、減少傾向ではあります。
しかし、まだまだ改善されていないですね。
最近の調剤報酬改定では薬剤師が減薬の提言をして薬剤が減った場合に点数が算定できるようになりました。
これはある意味
「治療方針に薬剤師が口を出す」
と言う事になり、非常に難しい部分で今後も医師の理解が必要になってくるでしょう。
それが当たり前になってくれば薬剤師の存在感は一層増すものになるのでしょうね( ゚ー゚)( 。_。)ウン
ステージ4胃がん患者と摂食障害患者
アンサングシンデレラは一話完結のストーリーでしたが、今回は次回へと続く展開になりました。
元々横軸のストーリーが無いので、次回持つつけて見なきゃ!という視聴者が減ってしまいそうだなと思っていました。
次回はこちらの話がメインになりそうですね。
ここで主人公がどういった役割を見出せるのか注目ですね!
最後に
アンサングシンデレラ4話の感想でした!
薬剤師の視点で見るとあちこち違和感が結構ありますね(笑)
実際は、細かいことは気にせず見ているんですけどね( ゚ー゚)( 。_。)ウン
ただ、変に脚色しなくても薬剤師がしっかりカッコいいように魅せてくれてもいいんだけどなぁw
病院薬剤師に興味が有る方は
病院薬剤師の仕事とは?
も観てみて下さいね。