調剤薬局に転職?メリットとデメリット解説!
現在薬剤師が就職する際に最も多い就職先が調剤薬局となります。
転職を考える際に、どこが自分に合っているのか?という悩みは尽きないと思います。
今回は薬局薬剤師として働く魅力を伝えていきたいと思います!
この記事は、薬剤師歴10年、現在調剤薬局で管理者をしている現役薬剤師が書いています。
この記事は3分で読めます!
調剤薬局の強みと現在の情勢
引用:厚生労働省
現在では医薬分業が進んでおり、ほとんどの病院で院外処方となっています。
それに伴い薬局勤務者も増えてきました。
最近の情勢としては
面分業(複数の医療機関から処方箋を受ける)
かかりつけ薬剤師(患者一人につき一人の薬剤師)
という国の政策からすれば今後はドラックストアの方が収益が上がっていく事が予想されます。
大手チェーンのいわゆる門前薬局では最近の改定で減収を受けています。
少し前までは、門前薬局でないと薬の取り扱いがないものが多発していましたが、
調剤併設のドラックストアでも、多くの種類の薬剤を在庫として抱えることでその優位性も徐々になくなってきています。
このように最近ではドラックストアが非常に伸びてきていますが、
という意味で調剤薬局の需要自体は今後も続きそうです。
調剤薬局で働くメリット8つ
求人が多く、勤務形態が選択しやすい
こちらのデータでもありますが、薬剤師は女性が活躍しやすく割合も多い職業です。
しかし、女性の場合は特に出産や育児で男性ほど継続して働くことが難しいですよね?
求人数に優れる調剤薬局は、自分に合った職場を探しやすいというのが大きなメリットと言えます。
時短、パート、派遣薬剤師など多様な働き方が選択できます。
管理人としても 、ママ薬剤師や親の介護世代の薬剤師などあらゆる事情の人でも継続しやすい環境にある、と言う印象です。
ある程度のチェーン規模(グループ店舗数)がある薬局がほとんどで
応援体制(他の店舗から人員を借りる)が整っていることもあり、急な休みなどにも対応しやすい業態と言えます。
ライフワークバランスがとりやすい
プライベートを重視する際、ドラックストアは日祝も休みにくい所もあったり、病院でも夜勤があったりと難しい事があります。
調剤薬局では木日祝が休みなど定休が決まっている所も多いです。
また人員的にも応援体制などで補充が利くので1週間以上の長期の旅行に行く、などと言う事も可能な場所も多いです。管理人が働いている薬局チェーンでは薬局長クラスでも長期間の旅行に行けていますね!
子供がいる場合は年中行事等で休まなくてはいけないことも多い為、休みに融通が利くのは非常に大きなメリットと言えると思います!
キャリアアップや高給も狙える
薬剤師の給与はざっくりですが
MR>ドラックストア>調剤薬局>病院
の順で高いという感じになりますが、
ある程度の規模薬局チェーンの場合
管理薬剤師や、エリアマネージャー、ブロック長、薬剤部長など先々のキャリアアップに伴い給与も上げていく事ができます。
また、個人の薬局の場合は薬局長まで、という事もありますが、その場合は初めから高水準な給与な場合が多いです。
という場合はMRやドラックストアの方が近いと思いますが、
ライフワークバランスを重視する場合は調剤薬局は最良の選択と言えるかもしれません!
患者さんと直接接することができる
患者さんと接することができるのは薬剤師には共通していますが病院等ではやや少ないケースもあるかもしれません。
薬剤師にとって患者さんとのやり取りは醍醐味と言えます!
多くの薬剤師にとって患者さんは先生です。
カルテもなく情報が十分でない中で、多くのことを患者さんが薬剤師に話してくれるからこそ、薬剤師は成長していけるのだと思います。
患者さんが分からないことを徐々に解決していく事でいつの間にか少しずつ前に進んでるのですよね。
最近の改定では薬剤師が薬の数を減らす為にDrに提言する、という事も盛り込まれてきました。
医師の処方をチェックするというのが主な業務であることは変わりありませんが、
今後、薬剤師の仕事はより専門性を求められることでしょう。
処方箋薬について知識が深くなる
管理人はもともと病院に勤めていましたが、調剤薬局に転職した際、この点には差を感じました。
病院では採用薬が決まっており、新たに採用する際にも院内で検討が必要なケースも多いです。
過誤などが起こらないかをチェックしたり、他の薬剤ではだめなのか?などを確認してから採用となっていました。
院外処方に出すクリニックは新発売の薬や気が向いた薬をすぐに取り寄せて使う、
という事もあり各薬局では非常に多くの薬が採用されています。
また、薬局の場合は異動や応援で他店舗に行く機会がある人は、より多くの診療科の薬にも触れることができます。
異動など無い人は1か所でしか薬を見れないケースもありますが、
管理人の場合は多くの店舗を経験したので「見たことがない」という薬は非常に少なくなりましたね!
漢方や在宅医療に特化した薬局などもある
最近では在宅医療に対する点数が上がってきており、在宅医療専門の薬局も増えてきました。
在宅医療は今後拡大分野であり、2年ごとの改定のたびに徐々に点数を見直されてきています。
業界でもまだノウハウが十分浸透していない状態で経験を積んでおけば、他の人と替えの利かないキャリアとして残るでしょう。
また、漢方薬に特化したクリニックの門前なども人気があります。
漢方薬はツムラなどの分包品だけでも種類が多く把握しきれませんが、
中には生薬から配合したり分包品を独自の割合で混ぜる医師などもいます。
漢方の知識に関してはスキルアップという意味もありますが、
処方権がない薬剤師が選択できる分野(市販でも買える)と言う意味では薬剤師としての活躍の幅も増える、と言えると思います。
これらは、漫然と働いてるだけでは中々勤務することはできず、明確な意思をもって転職する必要がありますが、魅力的な職場と言えるのではないでしょうか?
調剤薬局での経験はつぶしが利く
調剤薬局とドラックストアを合わせると薬剤師業界の仕事の5~6割は薬局の仕事です。
MRや公務員などの薬剤師は後々参入しにくいという事を考えると
調剤薬局で経験を積んでおくことでその後の転職の選択肢が広がります。
管理人も病院から調剤薬局に転職しましたが最初は色々な違いがあり慣れるには時間を要しました。
調剤薬局からであれば調剤併設のドラックストアなどに転職しても経験が生きますし、
パートや派遣薬剤師の求人も多くは調剤薬局なので利便性という意味では有利なのではないでしょうか?
安定期や慢性疾患の患者さんが多い
調剤薬局やドラックストアに来る患者さんの多くは安定期で、慢性疾患の患者さんです。
これがメリットなのかと言うと実は人によります。
それは病院に勤務した場合、非常に多くの方が亡くなるからです。
病院に勤めていれば当たり前な事ですが、助からない人や、寿命で亡くなる方もいます。
病棟に服薬指導で回っていて数日前まで元気に話してくれた方や仲良くしてくれる方も亡くなることがあります。
薬剤師として病院に勤務しても人の生き死にに耐えられない人も時々いるのですよね。
管理人も仲良くしてくれた患者さんが亡くなったりするとやっぱりショックは大きかったですね。
勿論、毎日のことなので慣れてはきますが、人の生き死にから少しだけ距離を取ることも選択できます。
感受性が強い方は病院は避けるのがお勧めかもしれません。
調剤薬局のデメリット2つ
勤務する空間が狭い可能性が高い
薬局は最少は薬剤師1名から運営できるため、薬局内が病院やドラックストアと比べて敷地面積が狭い傾向があります。
場所によってはあまりプライベートな空間がないので息苦しいと感じる方もいるのではないでしょうか?
また、人間関係が悪化している場合などは、狭い空間に長時間いなければいけないため、正直地獄絵図と化します。
可能であれば異動なども検討するべきですが、勤務時間や休日の条件を調整して入社した場合は異動も難しいという事もあります。
転職サイトによっては事前に雰囲気を教えてくれる所もあるのでサポートをお願いする際は聞いてみるといいでしょう。
マイナビ薬剤師では職場の雰囲気等も詳しく教えてくれたので入社後が心配な方はお勧めです!
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仕事に慣れると単調になってくる
数年も調剤薬局で働いていると慣れてきます
人によっては調剤薬局の仕事はつまらなく感じるようです。
正直病院でも慣れてくれば短調ではあるんですが、他の医療従事者との連携などもあるので、やはりやりがいの幅は広いかもしれません。
ドラックストアでも品出しからOTCの販売までやることは多岐にわたります。
また、売り上げを上げる事で会社から表彰される事もあり、
ある意味やればやるほど評価されるので、マンネリ化は抑えられるのかもしれません。
まとめ
やはり多くの人が勤務しているだけあり、調剤薬局のメリットは非常に多いですね!
管理人は新卒の頃病院に入りましたが、学ぶには病院薬剤師がやはり王道と思ったからです。
しかし、今では調剤薬局の薬剤師も十分学べる環境が整っており、今後は在宅医療なども含め、より活躍の幅を広げていけると思います。
調剤薬局に転職を考える際は、転職サポートをファルマスタッフにお願いするのがお勧めです!
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