【薬剤師の転職】借り上げ社宅と住宅手当の違いは?どちらを選ぶべき?
薬剤師の仕事を探していると
「借り上げ社宅制度あり」
という記載を見たことはありませんか?
借り上げ社宅とは賃貸住宅を会社が借り上げてくれるため、自分の家賃負担や維持費の支払いが少なくて済む大変お得な福利厚生です。
薬剤師業界は特に人手不足で、人材を募集するために採用している企業が非常に多いです。
しかし、「借り上げ社宅」はデメリットもあるので注意が必要なんですよ?
また、似ているもので住宅手当と言うものもありますよね?
この違いって分かりますか?
本記事では借り上げ社宅と住宅手当の違いについて解説しています。
読んで頂くと転職の際どちらを採用するべきなのかが分かりますので最後まで読んでみてくださいね!
【薬剤師の転職】 借り上げ社宅と住宅手当の違いは?
借り上げ社宅のメリット
借り上げ社宅とは、従業員の代わりに会社が大家さんと契約して賃貸物件を借りてくれる制度です。
通常会社ごとに割合が決まっており、従業員としては非常にお得に住むことができますよ!
敷金礼金は会社負担
更新料等の支払いもしてくれる
節税になる
と思いませんか?
例えば「住宅手当」などで6万円支給してくれれば自分で6万円の賃貸物件を契約して自分で払えるでしょ?
ただ実際はそうはいきません。
住宅手当として支給された6万円から「社会保険料」と「税金」が引かれるからです。
実際の手取りでは目減りした金額で届くのでどうしてもロスになります。
「借り上げ社宅制度」の場合は、会社負担部分には「社会保険料」と「税金」が発生しないので税制上も非常に効率がいい制度なのです!
体験談 育休中も社宅を負担してくれた
管理人は、男ですが実は育児休暇をとった経験があるんです。
2回取得しましたがどちらも約7カ月程度取得させてもらいました。
勤めている会社が良い会社で育児休暇期間も借り上げ社宅代を負担してくれてたんですよ!
自分では払うのか・・と思ってブルってましたがそういう企業もあります!
借り上げ社宅については企業により差がかなりあるので詳しく調べておくことをお勧めします。
借り上げ社宅のデメリット
金銭的メリットを挙げてきましたが、利用するにあたって注意する点がいくつかあります。
賃貸物件が自由に選べない可能性がある
会社が指定する物件や勤務地などを考慮した場所からしか選べない可能性があります。
家賃の上限が決まっていたりする事も多いので、自分の好きな住宅に住める可能性は低くなると思います。
自己都合での引っ越しができない可能性がある
ライフプランの変更などで引っ越した際それ以降借り上げ社宅は消失する可能性があります。
結婚、マイホーム等のライフイベントで支給されなくなる可能性がある
結婚などして新しく物件を借りる際、自分が世帯主でない場合支給されなくなる可能性があるんですよね。
また、単身赴任などを除きマイホームを購入すると支給されなくなるので将来購入を考えている人は注意が必要です。
年収に含まれない
年収の額に含まれない事で税金は安く済むのは前述しましたが、
育休の時に支給される育児給付金や失業保険などの算定には月収が算定に影響します。
つまり、育児給付金や失業保険の金額は下がる!と言う事ですね。
正社員じゃなくなると支給されなくなる
将来パートや契約社員などで働きたいと考えている人は
勤務体系を変更すると支給されなくなる可能性があります。
住宅手当のメリット
住宅手当は、住宅に充てる手当として会社が支給する物です。
デメリットとして借り上げ社宅と違い、社会保険料や税金の対象になる為、実際に支給される金額は、より少なくなります。
借り上げ社宅と比べてデメリットが強く感じられますが住宅手当のメリットもあります。
自由に引っ越しできる
賃貸契約を自分で行っているので、会社に影響を受けず引っ越す事ができます。
また、ライフプランの変更によりマイホームの購入などがあっても支給され続ける可能性があります。(事前に会社に確認は必要)
借り上げ社宅より将来の年金が増える
住宅手当の場合、社会保険料が引かれてかなり目減りしますが
その分将来の年金額は増えていきます。
実際には今の負担金額に目が行きがちですが、
最終的な差はそこまで大きくはならないかもしれません。
育児給付金、失業手当等の算定金額に含まれる
借り上げ社宅のデメリットと重複しますが給付を受ける際は重要です。
育児給付金の場合は育休開始後、半年は月収の66%その後は50%と定められていますが、
その際の算定金額に含まれるので借り上げ社宅に比べて多く給付されます。
借り上げ社宅と住宅手当はどちらを選択するべきか?
あなたの家族構成や年齢にも影響します。
柔軟に転職できる方は自由に選んでもOKです。
前提として、年収が同水準の企業同士で比べた場合の話です。
借り上げ社宅がお勧めな方
比較的若い薬剤師など金銭に不安がある場合には借り上げ社宅がお勧めです。
特にこだわりがない場合、金銭的メリットは多いです。
特に多くが就職する大手調剤薬局チェーンやドラックストアは借り上げ社宅を標準装備している所が多いです。
住宅手当がお勧めな方
借り上げ社宅は多くの「金銭メリット」の代わりに「自由度」が減ります。
など「自由度」を高めたい人は住宅手当が出る会社をお勧めします。
最初は借り上げ社宅がある企業に勤めて、マイホームを購入する時期になれば
住宅手当があったり借り上げ社宅の代わりに年収が高い職場に転職すると決めておくのもありです。
借り上げ社宅の詳細は転職エージェントに確認してもらうのが お勧め!
住宅手当や借り上げ社宅について詳しく調べるには企業に直接確認しなくてはいけませんが、
個人で確認するのは非常に難しいですよね?
その際は薬剤師転職サイトに登録して、担当のエージェントに確認してもらうといいでしょう。
借り上げ社宅を無しにする代わりに年収交渉をしてもらうのもありだと思います。
信頼できるお勧めの転職サイトは
薬剤師転職サイト厳選5選!30の転職サイトランキングを集計&比較してみた!
で紹介していますので参考にしてくださいね。
まとめ
借り上げ社宅については転職する際には詳しく調べない事が多いのですが、
住む場所は生活の質に大きく影響するので重要です。
転職する際は必ず押さえておきたいポイントですね!
また、転職する際は他の条件もしっかりまとめておきましょう。
薬剤師転職では希望条件をまとめておこう!人気の転職条件とは?で詳しく解説しています。