20代の女性薬剤師が転職するベストなタイミングはいつ?20代で転職するメリットも掲載!
- 新卒から3年経過した頃
- 結婚出産などのライフイベントが転職を困難にする可能性がある
- 高確率で給与アップしやすい
女性薬剤師は、転職で考えなくてはいけないポイントが男性より多いですよね。
キャリア、結婚、出産、育児なども考えると転職するタイミングは非常にシビアになります。
この記事では20代の女性薬剤師の転職を考えるべきタイミングについて解説したいと思います。
女性の働き方は非常に多様化しており、本記事の内容はそのほんの一例です。
こういうプランもあるのかと参考程度にしていただければ幸いです。
この記事は、薬剤師歴10年、薬局で管理薬剤師をしている現役薬剤師が書いています。
20代の女性薬剤師が転職するベストタイミングは?
管理人の考えなので異論は認めます(笑)
その上で申し上げますがベストなタイミングは3年経過した時です。
より正確に言えば
新卒から3年経過前後~結婚前まで
となります。
理由としては企業の研修が3年のカリキュラムで組まれている会社も多く、転職先でも1人前としてやっていく上でも3年はいいラインだと考えられるからです。
また、教育が一通り終わっており、若く柔軟性もあるので転職先からも非常に好まれると思います。
すでに結婚していてタイミングすぎてる!?って方は現在の企業での継続も視野に入れるべきかもしれません。
また、転職するメリットについては後述します!
結婚が転職に与える影響は?
ではなぜ結婚前までが良いのか?
新卒で勤務し始めたとすれば3年で27歳~の頃になると思います。
女性の平均結婚年齢は2018年のデータで
29.4歳となっており多くの女性がこの前後で結婚する可能性があります。
そして、非常に残念な事ですが、新婚以降の薬剤師は転職するのが徐々に難度が上がっていきます。
管理人の知人薬剤師の話ですが、結婚したばかりのタイミングで面接に行った際
「最低1年以上は妊娠は避けていただくことは可能ですか?」
という事を面接官に言われた人もいます。
正直この面接官のモラルもどうかと思いますが、そう思う面接官もいるという事は覚えておいてください。
勿論、結婚、妊娠のタイミングについては人それぞれでケースが分かれるので何とも言えません。
ただ、確実に選択できる職場は減っていくと思われます。
以前は、薬剤師は今よりはるかに人手不足で、薬剤師であれば構わず採用していた、という時代もありました。
「子供ができて大変になったらパートや派遣になればいいか」
という風に考える人も多かったですが、今後の時代はパートや派遣の求人は減少していくでしょう。
(それについてはパート薬剤師は最強なのか?パート薬剤師のメリットと今後の展望で解説しています。)
現在でも人手不足ではありますが、徐々に解消し、企業側も選べるようになってきています。
今後の薬剤師は出来るだけその後も長く付き合える会社を探すことが重要だと思うのです!
そもそも女性薬剤師は20代で転職するべきなのか?
そもそも最初に入った企業が働きやすく、給与も満足していれば辞めずに続けることがベストでしょう。
転職は非常に気を使いますし、しないに越したことはありません!
しかし、多くの女性はそのまま続けた結果、思わぬタイミングで退職することが多いです。
やはり理由として多いのが、結婚、妊娠、出産、育児です。
新卒で入る場所というのは少なからず、「勉強ができる」「研修が充実!」という理由で選択する人が多いです。
その為、勤務条件が比較的ハードで、夜勤があったり、遠方の職場であったり、異動があったり、残業が多かったり、休みにくかったり、と言う事も多いのではないでしょうか?
「経験する、勉強する」という意味ではそれらは自分のプラスになる場合も多いですが、
- 結婚したから旦那さんのためにもしっかり家事をしたい
- 出産後も働ける自信がないので、休みの多い職場にしたい
- 子供が居たら今の勤務体制では働けない
等ライフイベントを重視した際、継続していけないことが多いです。
確認するのであれば職場の先輩を見てみましょう!
・休みたいときに休めているのか?
・希望の勤務体系は通っているか?(時短、パート等)
・周りの雰囲気はそれを容認できているか?
それを踏まえて自分が今後働いていけるのか考えてみましょう。
もし不安を感じるようなら転職を検討するのもいいかもしれません。
20代で転職するメリットは?
高確率で給与アップが見込める
新卒では給与水準も非常に低いです。
これは新卒の薬剤師は非常に教育に手間がかかり、その分を企業や病院で賄う為、給与水準も低くなります。
また、教育が充実している大手チェーンや大学病院はそのブランドの為、新卒の薬剤師は給与が低くてもあまり気にせず入社してしまいます。
最終的に要職になれれば生涯年収は大手でも高くなりますが、女性が要職に就くにはある程度犠牲にしなくてはならないものも出てきます。
研修期間を経て経験を十分に積んでいれば年収を上げて就職する事が可能です。
また、妊娠出産を考えてる人はここでの年収は、育児給付金などの算定金額の元ともなるのでその後の生活を見据えても非常に重要と言えます。
キャリアアップも検討できる
大手の企業や病院では管理職を経験したくてもポストが空いてないという事も起こります。
女性で管理職をやっているのは、20代後半の女性か、もしくは40~50代以降の方に多いです。
もし、妊娠出産を考えているのであれば管理職経験できる数少ないタイミングと言えます。
転職のタイミングでキャリアアップを目指すのも一つの転職の理由になると思います。
働きやすい職場を探せる
今の職場で休みが少ない、有休も使えない、ノルマが厳しい、異動が多いなど不満がある場合はそれらを解消できる職場を探すことが可能です。
現在の職場に不満が残っている状態ではこの先ずっと働いていく事は難しいでしょう。
出産後などだと、選べる職場はかなり限られてきますので継続して長く働きたい企業を探すのも転職をする理由になりえると思います。
新たな出会いが待っているかも?
メリットと言えるかは分かりませんが、新たな出会いが待っているかもしれません。
結婚相手との出会いの場として職場は1位であり、その割合は3割にも上るそうです。
管理人も偶然ではありますが転職先で結婚相手に恵まれました。
他のメリットと比べると全く確実性はありませんが、転職する際の理由の一つにあっても良いですよね?(笑)
番外編 転職先にMRはお勧めしない
昨今のコロナウイルスの影響でMR(医薬情報担当者)の仕事自体が脅かされています。
営業として情報提供するのが仕事ですが得意先にも回れないこともあり、今後テレワークなどの推進により活躍の場が減る可能性があります。
また、これが大きな理由ですが、MRの女性は長く務めるのが難しいです。
20代は女性のMRは優秀な方が多く成績トップを取ることもよくありますが、ベテランで回っているMRに女性の方はほとんどいません。
MRの女性も言っていましたが製薬会社ではまだ女性が活躍するのは難しい環境にあるとのことでした。
仕事自体は非常に魅力的であり、給与水準も高いですが、強い意志がある方以外にはお勧めできません。
まとめ
20代の女性薬剤師の転職のベストのタイミングは新卒後3年前後という事でした。
皆さんそれぞれのプランがあると思いますので今回のは参考程度!にお願いしますね。
薬剤師は女性でも非常に活躍しやすい職業です。
しかし、働きやすく良い会社で勤務して行く為には自分のキャリアプランを考えていく必要があります。
必ずしも転職が必要ではありませんが、選択できるタイミングは非常にシビアだと思います。
後で後悔しないよう今の会社で今後も良いのか考えてみましょう!
もし転職について検討したい場合は、直接あって面接してくれるマイナビ薬剤師かファルマスタッフがお勧めです!